ハイハイ~1歳児の好奇心を育む部屋作り

ハイハイができるようになってから、よちよち歩きの1歳児まで、家の中を探索することが赤ちゃんの本業になります。赤ちゃんの知的好奇心を満たしてあげえられるよう、リビングと台所を安全にしましょう。

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リビングを赤ちゃんの生活の基地にする

まずは、リビングに赤ちゃんが動き回れるスペースを作りましょう。

部屋が複数ある場合は、そのうちの一部屋を物置にして、赤ちゃんが動き回るスペースを作るために直近で使わない家具や、赤ちゃんに触ってほしくないものなどを詰め込むという手がおすすめです。

我が家では、物置に、将来的に物が増えた場合に収納できるよう空きスペースも確保しました。

赤ちゃんが入らないようにするには、引き戸なら100均の突っ張り棒で事足りる場合もあります。 心配であればゲートを付けてもいいでしょう。あまり出入りしない部屋なら開け閉めしない突っ張り棒タイプのものがおすすめです。

我が家の場合、物置のドアをあけるようになったのは1歳を超えてからだったことと、たとえ侵入されても危険な物はなかったのでゲートはつけないことにしました。

赤ちゃんが見ている前で扉を開けないように気を付けていたら、あまり興味を持ちませんでした。

子供がドアを開けたことがありましたが、「そこは開けない」と言いうとその後開けることはありませんでした。2歳くらいになると親が出入りする姿を目撃したからか、子供も開けだしましたが。

動き回るスペースは重要ですが、赤ちゃんが見ることも楽しめるように閑散としないようにも気をつけましょう。リビングに壁掛け時計が無い場合は、購入の検討をおすすめします!

参考:赤ちゃんが生まれたからリビングに壁掛け時計を買った話

絵本・おもちゃ・着替えの収納を準備

赤ちゃんがリビングで生活を送れるように、成長に応じて本、おもちゃ、着替えなどの収納を設置していきましょう。そのためのスペースもあらかじめ確保しておくとスムーズです。

ディスプレイタイプの絵本棚は表紙が見やすく、片付けもしやすいのでおすすめです。絵本は小さめのものが多いので、小型のものでも思った以上にたくさん収納できます。

小学生くらいになると、背表紙を並べる普通の本棚の方が使い勝手がよくなるので、いずれは本棚を追加するか買い替えることも考慮に入れましょう。

おもちゃは少ない方が脳の発達にいいと言われます。(⇒知育玩具の嘘!頭のいい子ほどおもちゃは少ない

その時々の成長にあったおもちゃを選りすぐって見えるように並べると手に取りやすいし、ゆくゆくは片付けやすいでしょう。

着替えの収納も子供が自分で選びやすくしまいやすいものにします。絵本・おもちゃ・着替えともに、頻繁に使わないものは他の場所に片付けてしまいましょう。

我が家ではリビングに置いておくのは、赤ちゃんでも把握できるくらいの少数精鋭のラインナップにしていました。

参考:お片付けが簡単!無印でモンテッソーリ風おもちゃ棚と衣類収納

赤ちゃんはよじ登るのが好き

よじ登れる物も用意しましょう。ずり這いの時は10~20センチくらいの段差がちょうどよいチャレンジになるでしょう。

我が家の場合、ベビー布団を敷いたり折り曲げて高くしたり成長に応じて変化させました。

歩くのが上手になってくると、40センチくらいの段差を登り始めます。我が家では3つ折りのマットレスやソファ、座卓が活躍しました。床で寝るならマットレスがおすすめです(⇒「ベッド無しでフローリングで寝るなら、布団とすのこより三つ折りマットレスがカビにくい!」)。

中には家庭用のジャングルジムを買う人もいますが、特別な遊具がなくてもあるもので楽しく体を動かせます。

椅子からダイニングテーブルに登るようになったら、テーブルは登るところではないことを教え、登る意欲は公園や階段で発散させてあげましょう。

1歳半くらいで机と椅子デビュー

1歳半くらいになると、短時間なら机に座って遊べるようになってきます。まだなくてもいいのですが、

1歳なら座卓に15センチ程度の低いの椅子を組み合わせるとちょうどよいです。椅子は牛乳パックでも作れます。面倒なら、子供用のお風呂の椅子がちょうどよい高さです。豆椅子や背もたれ、肘掛のある椅子は子供が座りにくいのでやめた方がいいです。

詳しくは、「豆椅子より断然おすすめ!スツール&座卓なら2歳児が自分から座る!」へ。

どこで食事をとるか問題

1歳になる前は、ござを敷いて膝で食べさせ、腰がすわってからはバンボに座らせました。(バンボは、腰がすわる前から使えるようですが、腰によくないという説があったので利用を控えました)

最初、バンボは要らないと思っていました。子供の身動きを封じるなんて、子供の主体性をそこなうことだと、 身の丈にあわない理想を持っていました。しかし、使ってみると、子供は逃亡できないがゆえに食事に集中してくれ、本当にありがたや~でした。

最初はバンボを嫌がったので、膝で食べさせるこもありましたが、いつしか自ら座るようになりました。 2歳になっても、支援センターでお昼を食べる時は、自らバンボに座っています。

育児が楽になるならグッズはどんどん取り入れるといいと思います。ずっと使うわけではないし。我が家では、1歳になるころにバンボを卒業しました。2歳過ぎると、座卓と椅子で食事がとれるようになりました。

支援センターなどの子育て拠点においてあることもあるので、試してみるのもいいと思います。

離乳食が始まったばかりの頃は、子供と一緒に食事をするのは難しいのですが、
ゆくゆくは家族で一緒の食卓を囲むことも考えましょう。 孤食は食べる楽しみも意欲も半減させます。誰かと一緒に食事をとることで、消化が良くなるという説もあります。

我が家では、1歳くらいからハイチェアを使用しました(赤ちゃんの食事用の椅子、トリップトラップを買う前に考えるべきこと)。1歳半くらいからは、自分で座れるように座卓にしました。

難題は台所

台所は赤ちゃんの好奇心を刺激するものでいっぱいです。

そして、母親がこもりがちになるので、台所からシャットアウトすることで、ぐずる機会が増えてしまいます。

揚げ物をしている場合など、常に赤ちゃんをウェルカム状態にはできないと思いますが、なるべく自由に散策できるようにすることで好奇心も育っていきます。
(ちなみに我が家では常時ウェルカム状態にするため、家事は最低限にしていました)

チャイルドロックがついているシステムキッチンの場合、対策にあまり苦労しないかもしれませんが、古いキッチンや賃貸だとなかなか骨の折れる作業です。

ただし、チャイルドロックがあっても、すべてロックしてしまっては探索の面白みがありません。鍋やタッパー、ボウルなど、大きな危険がなさそうなものは、赤ちゃんが自由に出し入れできる場所に収納しておくとよいでしょう。

我が家の場合、包丁をはじめとする刃物(ハサミ、ピーラー、コルク抜きなど)や食品は、ベビーガードを付けた引き出しに入れました。ガラスの棚の食器棚は押し入れに保管し、プラスチックや強化磁器の食器は、台所に設置した開けてもいいタンスに入れました。

また、家電が落ちてこないように、手が届かない場所に置いたり、コードなどをひっぱれないようにしましょう。倒れたら中身がこぼれる仕様のポットが転落してやけどする事故が発生しているので、そのような製品を使っている場合は特に注意してください。

ティッシュ、キッチンペーパー、ビニール袋などは手に届く場所においてあります。口に入れるような危険な行為をしない限りは、好きにさせていました。

台所にひとりで入らないようにゲートを付けていますが、上記の対策が完了してからは基本的にはいつも開いています。

この作業をするのが本当に大変でした。生後7ヵ月頃に終わっていれば理想的でしたが、なかなか時間がなく、結局1歳頃に完了しました。まだ生まれていない方は、妊娠中に検討しておくことを強くお勧めします。

ベビーゲートは最小限に

台所は子供一人だと危ないので、親が目を離す時には、台所に入れないようにガードを付けました。基本的には台所も子供が自由に探索できるようにしていました。

洗面台には踏み台を

立つのが安定し、背が伸びてきたら、洗面台で手を洗えるようになります。踏み台やウォーターガイド(蛇口を延長する補助プレート)を取り付けましょう。

洗剤やシャンプーのストックなどの危険な物は、手の届かないところにしまいましょう。

1歳児が手洗いを自分でできる!おすすめ踏み台とウォーターガイド

地震対策も

背の高い家具が転倒しないように注意。転倒対策ができないなら、赤ちゃんが近づけないようにしましょう。

その他

  • なんでも口に入れる時期は誤飲に注意する。小さなものを手が届くところに置かない。ビニール袋やティッシュなどで遊んでいる時は付き添って安全を確保する。
  • 危ないもの(薬、洗剤、電池、刃物など)は、手が届かない場所に隔離。
  • コンセントはカバーしておく。
  • お風呂やトイレに入れないようにする。お風呂のお湯は出たらすぐに抜く。
  • ドラム式洗濯機は閉じ込められて窒息する事故が発生しているので要注意

(関連)
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2歳の部屋作り
(参考)
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