キラキラネームの定義とは?ズバリ!なんか変わってるなー、一般的でないなーと多くの人から思われる名前です。
一般的な名前でないがゆえに、「読めない」「初対面の人に正しく呼ばれたことが無い」という事態を招くこともあります。
ユニークな名前をつけると、キラキラあつかいされないか心配になる人もいるかもしれませんが、基本的にあまり聞いたことのない名前はキラキラネームだと思われる可能性が高いです。
でも気にすることはありません。
名前にも流行り廃りがあるので、少し珍しいかな、くらいの方が、将来は一般的になっていますよ。
オンリーワンな我が子にはオリジナリティのある名前をつけたくなるのが親の性です。かわいいわが子に「よし、ありきたりな名前をつけてやろう」という日本人はあまりいないのです。
だから、時代によって名前の傾向は大きく異なります。
~子とか、~美は、30代~40代の女性の間ではよくある名前ですが、もともとは一般には聞き馴染みのない、それこそキラキラネームでした。
しかし、現代の子供たちの中から~子ちゃんを探すのは困難です。
最近の子供たちは、キラキラネームといえそうな変わった名前が多いと感じるのですが、彼らが大人になる頃には、フツーの名前になっていることでしょう。逆に親の世代に馴染みのある名前が、流行遅れになる時代がやってくるのです。
とはいえ、なるべくキラキラネームだと思われたくない方のために、キラキラネームに認定されやすい名前の傾向を解説します。
1.漢字の読みが完全でない
「ぶった切り」といわれるキラキラネームの代表例です。漢字の読みの一部のみを名前の読みとして採用することです。例えば、「心(こころ)」の「ここ」だけとかですね。
あまりに多くの子供がぶった切りの読みで名づけられているので、近い将来、普通に許容されるようになるのではないかと思います。
避けたつもりが、キラキラ認定される名前をつけてしまうのもほとんどこのパターンだと思います。一般的になりすぎてて、ぶった切っている感覚がないのだと思われます。
特に「あ」の付く名前のぶった切りは多いです。単独で「あ」と読む漢字が意外と少ないんですよね。
だから、「愛(あい)」「青(あお)」「彩(あや)」を「あ」と読ませる(「あ」だけぶった切る)名前も多くありますが、すんなりとは読まれないかもしれません。
「空(あく)」は、「あく」という読みを知っている人が少なく、さらにぶった切りで「あ」と読ませるとなると、キラキラ認定される可能性が高いかなと思います。また、かなりの確率で初対面の人に読み方を聞かれることになるでしょう。
2.読み方が斬新すぎる
「光宙」とかいて「ピカチュウ」と読ませるような斬新な読み方や、「薔薇」を「ローズ」というように日本語以外の読み方をさせる名前は、キラキラネームの代表例としてよく挙げられます。
ちなみに昔の日本人は、「ピカ」=「光」のような感覚で輸入した漢字に自分達の口語(大和言葉)を当てはめていたので、「光宙」と書いて「ピカチュウ」と読ませるのはとても日本的な発想だなと個人的には思います。
「光宙」のレベルになると、次元が違ってくるのでさすがにキラキラネームをつけたくない方は避けると思いますが……。
3.一般的でない名乗り読み(読めない その1)
キラキラネームを避けたい方が気を付けたいのは、正しいとされていても一般的に読めない読みにしないことです。
特に漢字の「名乗り読み」というのは、通常はそのような読みをしないけれど、名前ではそう読ませることが一般的というものです。
例えば、源頼朝(みなもと の よりとも)があまりに有名で、かつ歴史で誰もが習うので、朝とかいて「とも」と読ませるのがキラキラだと言う人はまずいないでしょう。
名乗り読みは漢字辞典にも載っていたりしますが、現代社会で読めそうにないものはキラキラ認定される可能性が高いです。
辞書に載っているから正しいわけでなく、一般的だと思われるから辞書に掲載されているだけで、一般的でなくなれば辞典からも消えます。言葉は生き物のように変化しています。辞書の掲載内容も随時アップデートされますが、リアルタイムではないため、どうしても古い情報になってしまいます。辞書よりも、現代社会を生きる自分の感覚を信じた方がいいのではないかと思います。
読み方は、常用漢字に則していればキラキラ扱いをさせる可能性は低いです。しかし、それも未来永劫変わらないというわけではなく、一般常識が変化すれば常用漢字すらも変わるでしょう。
常用漢字が一般的になったのも、「言ふ」を「言う」と表記するような現代仮名遣いが一般的になったのも、遡ること50年くらいのできごとです。
この先も、どんどん言葉の使われ方は変化するので、今、常識的であっても将来はどうなるかわかりません。
常用漢字表に則した読み方ならキラキラリスクはかなり低くできるでしょうけれど、実際には、常用漢字表にない読みをする子はたっっくさんいるので、孤児的には気にすることは無いと思います。
例えば、「彩」を「あや」と読ませるのは、常用漢字表にはない読みですが、大抵の人は読めるので市民権を得ているのではないかと思います。
常用漢字表から外れていても、ほとんどの人がすんなりと読めるのであれば、キラキラネーム認定される可能性は高くないでしょう。
4.漢字が難しすぎる(読めない その2)
名前の漢字には常用漢字表の他に人名用漢字表の漢字も使えます。人名用漢字表にはあまり一般的に使われない漢字も含まれます。
読めない!という時点でキラキラ認定される場合もあるので、嫌な方は誰もが読めるであろう漢字にしましょう。
5.当て字的(夜露死苦)に感じられる
常用漢字表にある漢字と読みで、名前の響きも一般的なのに、漢字の組み合わせによってキラキラ感やヤンキー感、欧米感が出ることがあります。
読みに一文字ずつ漢字をあてるとそのような可能性が高くなります。例えば、「たろう」くんも、「汰露宇」くんだと、グッとユニークな感じになります。
しかし、程度にもよりますが、これからの世代ではこのような名前は一般的になるのではないかと思いますし、ヤンキーなんて今の子供たちには遠い歴史上の出来事でしかないので、さほど気にすることはないと思います。
6.響きが日本的でない
グローバル化にともない、英語圏の人が簡単に発音できるような名前をつけたいと思う方もたくさんいます。タレントさんでは、英語圏の名前をそのままつける方もいますが、一般的にはまれだと思います。
日本的な環境であれば、英語圏の名前がキラキラだと認定される可能性は高いです。そのような名前に漢字をあてると、さらに四露死苦的な雰囲気をかもし出します。いっそ、仮名の方がキラキラ感は低くなるでしょう。
ちなみに、英語圏でも発音しやすくて、日本文化とも親和性のある名前(キラキラあつかいされにくい)だと、読みが2文字の子が多いです。
男の子なら、レンくん、ケンくんとか。女の子なら、さらちゃんとか。
女の子の場合は、Aの音で終わると女性だと認識されやすくなります。「~か(KA)」ちゃんとか。「~子(KO)」のようにOの音で終わると、男性に間違われる可能性が高いです。
7.馴染みのない響き
海外っぽくはなくても、あまり一般的でない響きの名前をつけると、キラキラネーム認定されることがあります。
漫画的、源氏名的、宝塚的な響きの名前も同様です。
ただ、親世代になじみがなくても、子供の世代に多ければ普通の名前になるでしょう。
8.子供が苦労するかもしれない名前
読み間違いされやすい名前、画数が多くて書きにくい名前、英語圏で変な意味になってしまう名前、それより何より変なあだ名がついてしまう名前は、性格に影響するほどの困難を子供に与えるかもしれません。
あまりにオンリーワンな名前は、インターネットなどに名前が流出したら、個人を特定されるかもしれません。
キラキラネームのデメリット
子供世代の間でも違和感のある名前は、からかわれる原因になるかもしれません。『子育ての大誤解』には、変わった名前が子供の性格形成に影響する可能性があるとしています。
また、親世代がキラキラネームと感じる名前は、受験や就職活動などで不利益になる可能性があります。
じぃじ、ばぁば世代は、子供が就職する頃には、退職しているか組織で影響力をもつポジションから外されている可能性が高いのであまり気にすることはないでしょう。
どうしてもキラキラネームを付けたくない方へ
是が非でもキラキラネームを避けたい人は、近年の名前のランキングで上位のものの中から、親世代でも一般的と思う名前をつけましょう。
親世代からキラキラと思われることはなく、子供世代では普通の名前だからからかわれるリスクも低いです。
漢字で迷ったら、女の子の場合は平仮名にするとよいです。間違って読まれることはありません。男の子のひらがなは珍しいので、キラキラと思う人がいるかもしれません。
名前のランキングは、赤ちゃん本舗、明治安田生命、ベネッセなどが発表しています。もちろん、その年に生まれた赤ちゃん全員を調査したわけではなく、自社で収集できたデータなので、そのまま日本全体を代表するデータではありませんが参考にはなると思います。
明治安田生命
2017年
男の子:蓮、湊、大翔、大和、陽翔、悠真、樹、陽太、朝陽、悠人
女の子:結月、結愛、結菜、杏、さくら、凛、芽依、葵、紬、莉子
2018年
男の子:蓮、湊、大翔、大和、陽翔、悠真、樹、陽太、朝陽、悠人、蒼
女の子:結月、結愛、結菜、杏、さくら、凛、芽依、葵、紬、莉子、陽菜、美月
2019年
男の子:蓮、陽翔、新、湊、蒼、律、樹、大翔、悠真、朝陽
女の子:凛、陽葵、結愛、杏、紬、莉子、結月、芽依、美月、心春
赤ちゃん本舗
2018年
男の子:蓮(レン)、大翔(ヒロト)、陽翔(ハルト)樹(イツキ)、湊(ミナト)、大和(ヤマト)、悠人(ユウト)、悠真(ユウマ)、陽太(ヨウタ)、結翔(ユウト)
女の子:葵(アオイ)、結菜(ユウナ)、陽葵(ヒマリ) 、咲良(サクラ)、芽依(メイ)、結衣(ユイ)、凜(リン)、結愛(ユア)、陽菜(ヒナ)、莉子(リコ)
2019年
男の子:蓮(レン)、湊(ミナト)、陽翔(ハルト)、律(リツ)、蒼(ソウ)、樹(イツキ)、大翔(ヒロト)、悠真(ユウマ)、大和(ヤマト)、湊斗(ミナト)
女の子:陽葵(ヒマリ)、芽依(メイ)、凜(リン)、紬(ツムギ)、莉子(リコ)、結愛(ユア)、さくら、葵(アオイ)、澪(ミオ)、結菜(ユウナ)
ベネッセ「たまひよ赤ちゃんの名前ランキング」
2018年
男の子:蓮(レン)、陽翔(ハルト)、陽太(ヒナタ)、樹(イツキ)、悠人(ユウト)、湊(ミナト)、大翔(ヒロト)、蒼(アオイ)、 朝陽(アサヒ)、陽斗(ハルト)、颯真(ソウマ)、 奏太(ソウタ)
女の子:陽葵(ヒマリ)、芽依(メイ)、莉子(リコ)、葵(アオイ)、澪(ミオ)、結菜(ユイナ)、凛(リン)、結愛(ユア)、琴音(コトネ)、陽菜(ヒナ)
2019年
男の子:蓮(レン)、律(リツ)、湊(ミナト)、樹(イツキ)、蒼(アオイ)、陽翔(ハルト)、悠真(ユウマ)、大翔(ヒロト)、 新(アラタ)、大和(ヤマト)
女の子:陽葵(ヒマリ)、凛(りん)、芽依(メイ)、結菜(ゆいな)、紬(つむぎ)、咲良(さくら)、莉子(リコ)、葵(アオイ)、澪(ミオ)、結月(ゆづき)
ランキング上位の陽葵(ヒマリ)ちゃんは読めなかったのですが、もはや常識な名前でしょうね。「陽」で「ひ」や「はる」と読ませるのも、一般的みたいです。男の子は「~~と」という名前が流行っているようです。男女ともに漢字一文字も人気です。
絶対にキラキラが嫌な人におすすめの名前
絶対にキラキラが嫌な人は、女の子のなら平仮名で「さくら」がイチオシです。子供世代でもありふれているし、昭和44年から上映されている『男はつらいよ』シリーズの寅さんの妹の名前でもあるので、親のみならず、じぃじ&ばぁば世代のウケもいいでしょう。英語圏でも違和感ないと思います。
キラキラネームを気にすることはない!
子供が生まれる前は、芸能人の子供の名前を聞いて、「信じられないな……」と思っていたのですが、今ではまったく思いません。
どんなにユニークな名前でも、本人がしっかりしていれば不利益はほとんどないのではないかと思います。以前に変わった名前の新入社員が入社したのですが、まじめに仕事をする方だったので、しばらくすると名前のことは気にならなくなりました。
タレントの速水もこみちさんは、最初、「ものすごい名前だな!」と思っていたのですが、だんだんと慣れてしまい、もはや現実社会で「もこみちさん」という方に出会ったとしても何も思わないと思います。
名前は生き物で、その人の生き方こそが命を吹き込むものだと思います。
また、今後、グローバル化が進むことで、海外で活躍する人が増えたり、国内の企業でも国際的に人材を集める傾向が強くなっていくでしょう。労働力不足で海外をルーツに持つ住人も増えるでしょう。
多様な文化の中では、キラキラネームなどささいな問題です。子供への最初のプレゼントとして、親が素敵だなと思う名前を堂々とつければよいと思います。
他人からキラキラネームだと言われたら、すぐに忘れましょう。他人の名前をバカにする人間を相手にしないことです。
ビバ!キラキラネーム!!
ちなみに、名前で使える漢字は法務省の「戸籍統一文字情報」で検索できます。
常用漢字か人名用漢字、もしくは両方で絞り込んで検索してください。
http://kosekimoji.moj.go.jp/kosekimojidb/mjko/PeopleTop(法務省のページ)
素敵な名前とともに、すべての子供たちが素晴らしい人生を歩むことを祈ります。
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