倍率10倍の人気小学校を何校受ければ受かるのか?
我が家では、超人気私立小学校2校を受験しました。どちらも倍率10倍以上!2校のうち、少なくてもどちらかに合格する確率は、倍率10倍だとしても2割程度です。
ちなみに10倍の倍率の小学校のいずれかに受かる確率は…5校受けたとしても4割。10校受けてやっと6割超です。
実際には、倍率10倍超えの人気校を受けるのは2~5校程度だと思うので、第一志望に入れないのはもちろん、大多数がどこにも受からないんです。
我が家は超人気校しか受けないと決めたので、幼児教室に大金を払うことはしませんでした。幼児教室に通っていようがバッサバッサ落ちるわけですから…。
倍率2~5倍の小学校なら幼児教室もありか
倍率2~5倍ならどうか?
2倍の小学校なら、3校受けてどれかに受かる確率は9割弱。このくらいの倍率の小学校は、繰り上げも期待できそう。どれかに受かればいいのであれば、むしろ幼児教室はいらないのではと思います。ただ、本命の小学校が2倍程度であり、幼児教室に通うことで合格確立を上げることができるのであれば、通うのもありな確率だと感じます。
5倍の小学校なら、3校受けてどれかに受かる確率は5割。5校受ければ9割弱です。本命校(1校)に受かる確率は2割なので、幼児教室に通うコスパや意味があるか疑問です。しかし、5倍程度の小学校の中で、より志望度の高い小学校に受かりたい、という希望であれば幼児教室に通う意味があるかもしれません。
通うから受かるのではなく、通うから受かるまで受ける
幼児教室に通うかどうかは、まずは志望校ありきです。そして、その小学校の合格を調べて、幼児教室で得られるだろう効果があるのかどうか冷静に判断しましょう。その上で、意味がありそうだと思うのであれば、お教室に通って子供の様子を見てみるとよいです。
子供がお受験の対策を嫌がるのであれば、親子ともにストレスMAXになりながら、結局第一志望に合格する可能性低いのに、何百万円も払うことを受け入れるのか、自問自答するとよいと思います。子供がお教室に合わない、そもそもお受験で要求されることに興味が無いのであれば、中学受験に焦点を合わせるものいいと思います。
あるママ友の子は2歳から幼児教室に通ったにもかかわらず、親の卒業校に落ち、その他も軒並み落ち、受けられるところは片っ端から受けて、なんとかひとつ合格した私立小学校に通うことになりました。何百万もかけたのだら、どこでもいいから私立小学校に行かせたい心理状況になっていたのだと思います。
幼児教室に通わないと私立小学校に受からないというよりは、幼児教室に通った人は、どこかしら受かるように受験する…というのが正確なところだと思います。
そもそも幼児教室は意味があるのか
幼児教室がどの程度の意味があるのか、大人のケースで考えてみるとイメージができます。
婚活に成功したいと考えます。コミュニケーションや立ち居振る舞い、メイク講座とか…相手に気に入られるであろう工夫やトレーニングを受けたとします。トレーニングを受けた女性と、生まれながら魅力的でノートレーニングで自然体…、どちらが選ばれるでしょうか。トレーニングにはどの程度の力があるでしょうか?
例えば10人から1人選ばれる時(倍率10倍)。トレーニングは、生まれながらの個性が生む魅力を逆転するほどの効果はほぼ期待できないのではないでしょうか。一クラス20人の女子がいた場合にトップツーに入るってことです。どう見てもイケてる子が数名はいるかと思いますが、その子たちをトレーニングで抜かせますか?5人から1人ならどうか。3人なら…?と考えていくと、逆転できそうなのは2~3倍程度な気がします。
これは大人の場合の想定ですが、幼児ならなおさら、生まれつきの性格を隠せないので、トレーニングの効果は低くなるでしょう。
そう考えると、幼児教室の意味をみいだせる人と言うのは限定的だと思います。
合格確率を左右する変数X「月齢」
幼児教室に通うかどうかよりも、合否を大きく左右するのは「月齢」です。
生まれ月ごとに合格人数を決めているような小学校以外は、4月生まれが断然有利です。
早生まれで合格した子もいるでしょう。ですが、同じ子で比べた時に、6歳7か月の子と5歳8か月の子だと、もう…もう…ぜんっぜん違います。個人差も大きいので、早生まれで月齢を感じさせないくらいできる子もいます。そして、そういう子が合格していることをもって、小学校側は「あらゆる月齢の子供が合格している」「月齢に配慮している」って言うんですよね。
6歳は、ちょうど知性を開花させる準備ができ始めるころで、理解力とか想像力が急激についてきて、個人差がはっきりとしてきます。つまり、優秀な子を合格させようとした場合に、6歳の子を判断した方が、5歳の子を判断するより分かりやすいんです。
5歳でここまでできるから優秀そうだ…という子を見極めるよりも、6歳で確実にここまでできる…という子を合格させた方が間違いがないし分かりやすい。
小学校受験に限らず、統計的に見ると早生まれが不利なのは明らかなんですよね。早生まれであるなら、中学校受験などを見据えるのも選択肢だと思います。また、お教室無しの記念受験にとどめるというのも手ではないでしょうか。