2歳になると服の前後が分かるように
1歳なら、洋服の前後は意識しないので、むしろ間違っても大丈夫な、前後が分かりにくいものの方がおすすめですが、2歳くらいになると前後を意識できるようになってくるので、前後が分かりやすいデザインの服がおすすめです。
もちろん、2歳でも前後を気にしない子もいるので、子供の状況にあわせて服を選びましょう。(1歳の着替えについては「6ヵ月から1歳までにやるべき脳教育」へ)
我が家では、2歳1ヶ月頃に洋服の前後をほとんど間違えなくなりました。
とはいえ、2歳前半のころは前後の確認をしてくることが多くありました。ズボンはおしりのポケットを指して、「ポッケは後ろ」と自分で指差し確認してからはくことも。
パジャマのタグ(前や後ろと書いてある)を指して、「前って書いてあるよね?」と聞いてくることもあります。聞いた上で間違えていることもしばしば。
間違って着ているのは後の分かりにくいデザインの場合が多いです。分かりにくいデザインなので気にせずそのままにしています。
下着は前にワンポイントついていると前後が分かりやすいようです。女の子の場合はリボン付きのものなどがおすすめです。(3歳頃でも無地のタンクトップの下着は、前後を間違えることがあります。)
Tシャツも前にプリントがあるものだと分かりやすいようで、確認せずに一人で着ています。
2歳後半になってくると、前後の確認はほとんどしなくなり、間違うこともほとんどなくなりました。
着替え用のベンチがあるとズボンをはきやすいが、無くてもよい
ズボンは15センチくらいのベンチみたいなものがあるとはきやすいようで、保育園ではベンチに腰かけて高速でズボンをはいていて驚きました。
1歳頃に低い踏み台でベンチの代用をしようかと思ったりもしたのですが、そこそこのお値段なのと、置く場所がないのでやめました。
最初は親の膝で着替えていて、しばらくするとすぐに床に座ってはけるようになり、やがて壁にもたれて立ってはくように。なので、着替え用のベンチは無くても大丈夫です。
着やすい服をそろえよう
特段の理由がないのであれば、普段は一人で着られないワンピースやつなぎの服はやめた方がいいです。Tシャツとズボンが基本です。ズボンは伸縮性があればレギンスでも大丈夫ですが、Tシャツはぴったりしたデザインだと着脱が難しくなります。
ボタンは基本的には無いものがいいのですが、ボタンの練習用に大くて外しやすいボタンがついている服を導入してもいいと思います。ただし、子供にその気がないのに教え込もうとしたり無理強いするのは止めましょう。
親が手伝うと癇癪を起こす場合は、肩のスナップボタンがない服だと子供だけで着やすいです。
2歳児のサイズだと肩にスナップがついているデザインが多いのですが、GAPや西松屋だとスナップ無しの服がたくさんあります。
子供に自分で服を着る意欲を出してもらうには?
自分で着たい時と、着せてもらいたい時があるようで、着せてモードの時は着せてあげています。
親が着替えようとすると、子供も自分も!と意欲が出ることがあります。子供と同じタイミングで着替えるようにしてもいいかもしれません。
「●●ちゃんも着替える?」とか、ズボンを床に広げて「自分で足を入れる?」などと声をかけてみるとか。しつこすぎないくらいに。
ズボンは、前面を上にしてウエストを子供に向けて床に置いてあげるとはきやすいです。
Tシャツも同様に前面を下にして置いてあげてもいいかもしれませんが、我が家では持ち上げて自分で前後を確認しようとするので意味がなかったです。
ズボンの場合は前面が上なので分かりやすいのですが、Tシャツは前面が下なので分かりにくいんですよね。
Tシャツはズボンより難しいのですが、子供にやる気があれば、最小限のサポートで着られるように支援します。
大人の場合は腕を通して首を通すという順番で着ますが、子供は頭を通してから腕を通すという順で着るようになります。
最初は順番にこだわらず、子供の動きにあわせて着せてあげるといいと思います。
なかなか子供が自分で着ようとしなくて困っている方、早く自分で着られるようになって欲しいと思っている方は、保育園に行かせることをおすすめします。
うちの子は靴を脱がせてもらいたがるので、保育園の玄関でいつも脱がしてあげていました。ある日、いつも通り「やってー」というので脱がせようとしたところ、同じクラスのお友だちが入ってきました。すると、「自分でやる!」と私を押し退けました(笑)。2歳になりたての頃の出来事でした。
お友だちがいるとがぜんやる気がでます。
一番大事なのは「主体性」「やる気」を大事にすること
もちろん、お友だちがやっていても、やってもらいたがるマイペースな子もいますが、遅かれ早かれ自分で着るようになります。自分で着たい時にその気持ちを尊重するのがよいです。
みんないつかは自分で着るようになります。
ちなみに大人になっても自分で着替えない人を1人知っていますが……。(その人は結婚前はお母さんに、結婚後は奥さんに着替えさせてもらっているとのこと。たぶん資産家。)
自分で選べるというのも重要です。我が家では、1歳前半の頃にオープンラックにTシャツやズボン、靴下などを分類して置くようにしたら、自分で選ぶようになりました。
たくさんありすぎても選びにくいので、主力の各5着くらいに絞り、残りは子供が開けないクローゼットにしまっています。(→「お片付けが簡単!無印でモンテッソーリ風おもちゃ棚と衣類収納」)
子供の好き洋服をそろえるのも重要です。うちの子は動物のワンポイントが前面に入ったTシャツが好きです。また、親がよく着るボーダー柄も「しましま、同じ~」と言ってよく来ています。
服を買うときはなるべく選んでもらうようにしています。
あとは自分で着ても大げさに褒めないことです。無理強いもせず、褒めもせず、やりたい気持ちを尊重して最低限の手助けをしましょう。
褒めずにやりたい気持ちを尊重するのは、「子供にゲームを止めさせる方法と勉強をさせる方法は同じ」にも通じます。