母子の絆を強調している幼児向けの絵本ってつまらなくないですか?
幼児向けの絵本だとお母さんの登場確率がかなり高いんですよね。最後にちらっとでてくるパターンもあるあるですね。その登場、いる?みたいな。
本当に面白い絵本に親は出てこない理由
特に母親が子供と一緒に遊んだりする内容の絵本って、面白くないものが多いないですよね。それは当然の結果かもしれません。
人間という生き物は本来、親は子供と遊ばないものです。実生活で幼児と遊ぶのがつまらないと感じる方は多くいると思いますが、それは普通のことです。絵本で楽しそうに遊ぶ母子が描かれていると、不自然に感じて当然だし、理想の親子像を押し付けられているようで不愉快ですらあります。
子供にとっても、親より外の世界に興味があります。もちろん、親への情はあります。でも、情と興味は違います。
また、親子系の絵本は、違うテーマの絵本より、完成度が低いことが多いです。制作の背景に、幼児向けだから母親を出しておけばいいだろう、子供はママが好きだろう、みたいな安易な発想があるからかもしれません。
本当に面白い絵本って、結構、母親が出てこないものです。子供が楽しんでくれる作品を生み出す作家は、子供にとって存在するのが当たり前の家族でなく、別の物を描くのではないかと思います。
そこで、対象年齢0歳~2歳くらいで、お母さんの出てこない、おすすめ絵本を紹介します。
お母さんが出てこない絵本たち
ぞうくんのさんぽ
なぜだか分からないのですが、すごく面白くて、ほのぼのする絵本です。支援センターや図書館にも置いてあるところが多いと思うので、ぜひ見てください。
ゾウが散歩をしていると、途中カバやワニに出会い、背中にのせて一緒にいくことにします。最後にみんなで倒れて、水のなかに落ちたものの、楽しく水遊びするという。
友情を描く絵本は、子供でも大人でも楽しめます。
はらぺこあおむし
あおむしの食と成長を描き、世界中で愛される絵本。食べること、成長することは、子供の興味とも合致します。食育になるといわれることもありますが、まったく説教臭くないです。
きらきら
青い背景の雪の結晶の写真が最初から最後まで続く、詩人・谷川俊太郎さんの絵本。地味なのですが、うちの子はお気に入りです。
谷川俊太郎さんの絵本では『もこ もこもこ』の方が有名ですね。こちらも親子は描かれていません。
だるまさんシリーズ
1歳、2歳の子供がなぜだか本当に気に入る絵本。