ミルクが自尊心を育むかも?ミルク育児の科学的なメリット

母乳は成分がよいとか、母子の接触によい効果があるいいとか、IQが高くなるとか、母乳育児が赤ちゃんの脳に与えるメリットはいろいろと言われています。

ミルク育児の科学的なメリットは見たことがありません。

私は混合で育てたので、ミルクのメリットがあればいいなと思っていました。そして見つけました!

この記事は母乳で十分な栄養がとれない場合、ミルク育児が子供の自己肯定感を高めるかもしれないという話です。ミルクで育てるのに後ろめたさを感じている方はぜひ読んでください。

(母乳だけで栄養が十分な方は、この記事は不要なので「母乳育児のメリットを最大化するコミュニケーション型授乳」をご覧ください。)

お腹がすいていても抱っこしていれば泣かない子もいます。

赤ちゃんは空腹を満たすよりも、接触の欲求の方が強いことはよくあることのようです。抱っこしていれば満たされてしまうという。

我が家がそうで、機嫌がよさそうだったのに、ぜんぜん体重が増えていなくて愕然としました。

機嫌よくしていても体重をこまめに計ればよかった……。

ミルクを導入すると、母乳をあげた後でグビグビ飲んでいたました。そして体重は順調に増えていきました。

母乳は赤ちゃんに吸わせるほど出るとか、ミルクをあげることで反対に母乳がでにくくなるとか言われます。それも分かります。

でも、どんなにがんばっても赤ちゃんが十分に飲めていないこともあります。

母乳で十分な量がまかなえればそれが一番いいかもしれませんが、母乳がなかなかでなかったり、赤ちゃんが吸うのがうまくなったり、保育園に預けるためにミルクを導入する方も多くいます。

出産前に母乳で育てたいと思う方は多いのですが、3ヵ月~半年くらいで半数くらいの方は混合かミルクのみになります。

我が家は最初の1ヶ月は母乳だけで頻回授乳しましたし、助産師に何か問題がないか聞いても改善できることはなく、一方で赤ちゃんの体重は増えていませんでした。

母子手帳の成長曲線(3~97パーセンタイル)の幅の中にはギリギリ入っていましたが、増加はほとんど無く横ばいでした。

成長曲線に入っていることよりも、成長曲線に沿って上昇していくことが重要です。

やれそうなことはやったので、体重が増えていないことが判明したその日に、あっさり混合にしました。

その後、身長も体重も順調に増えていきました。

ミルクの最大のメリットは、赤ちゃんが必要とする十分な量を与えられることです。

身長は伸びるタイミングがあるので、その時に必要な栄養を与えることはとても大事なことです。

男の子の場合は身長の高さが自己肯定感につながるという調査があります。

身長の高い男の子の方が、子供の集団の中で地位が高くなり、それが自信や自己肯定感につながり、性格として定着する傾向があるようです。

身長の高い男性は低い男性より給料が高い傾向にあります。しかし、影響するのは大人になってからの背の高さではなく、思春期の背の高さだそうです。『子育ての大誤解』では、成熟度(男の子の場合は背の高さ)は、子供時代でも思春期でも子供仲間での高い人気度につながり、大人になると自信に満ちた性格になるとしています。
参考:『子育ての大誤解』レビュー

授乳をがんばるよりも、ミルクで身長を1センチ高くした方が子供の自信につながるかもしれません。

(もちろん、背の高さは遺伝の影響を強く受けるので、栄養状態のよさがそのまま背の高さにつながるわけではありません。ここでは他の子と比べて背を高くするということではなく、その子が持っている可能性をいかに開花させるかという意味で書いています。)

ちなみに、子供の自尊心に親が与える影響はほとんどありません。自尊心だけでなく、人間の親が与えられる影響はかなり限定的です。

マウスの実験では、頻繁に赤ちゃんをケアする母マウスに育てられた場合、その子供には成長後もよい影響が残ります。でも、人間は社会性の高い生き物で、母親だけで育つわけではありません。

友達や学校など、子供を取り巻く社会で子供がどのようなポジションかが性格形成には重要です。

親が直接子供に影響を及ぼすことはできなくても、子供の体格に影響を与えることで間接的な影響を与えることはできます。

我が家のように女の子の場合、身長と性格の関係はないようですが、それでも母乳にこだわってがんばらなくてよかったと思います。

もちろん、母乳育児は素晴らしく、たくさんのメリットがあります。母親が疲弊せずに母乳で子供の必要な量がでるようになるのであれば、がんばる価値はあります。

でも無理にがんばらなくても子供はすくすく成長します!

気楽に子育てしましょう!